要約
- リスク許容度は財政状況の悪化と加齢で下がることに要注意
導入
以下のリンクの以前紹介したリスク許容度のテストの結果についての詳細です。
損失限界の目安や、資産運用の簡単なガイドも含まれています。今回の投資ガイドで言う低リスク商品は国債、中リスクは社債やハイイールド債、高リスクは株式やデリバティブとしています。まずは結果を見てみましょう。
5つのリスク許容度のグループ
リスク許容度が低い
このグループに属する方は普段、収益を得られる可能性より、損をする可能性に目が行っていると思われます。投資判断をするにあたって、取れるリスクはかなり小さいもののみとなります。また、10%程度運用資産が減ってしまうと不安に駆られ、適切な判断が下せなくなると考えられます。
資産運用に当たってはローリスク商品50%以上、中リスク商品を40%以下、ハイリスク商品を10%以下に保つことがお勧めです。
リスク許容度が平均より低い
このグループに属する方は普段、収益を得られる可能性より、損をする可能性に目が行きがちだと思われます。投資判断をするにあたって、取れるリスクは小さいと思われます。また、10-20%程度運用資産が減ってしまうと不安に駆られ、適切な判断が下せなくなると考えられます。
資産運用に当たってはローリスク商品30%以上、中リスク商品を40%以下、ハイリスク商品を30%以下に保つことがお勧めです。
リスク許容度が平均的
このグループに属する方の中には、収益を得られる可能性、損をする可能性の両方に目が行っている、もしくは多少どちらかに傾いていると思われます。投資判断をするにあたって、中程度のリスクまで取ることができるでしょう。また、20-33%程度運用資産が減ってしまうと不安に駆られ、適切な判断が下せなくなると考えられます。
資産運用に当たってはローリスク商品30-50%、中リスク商品を40%程度、ハイリスク商品を30%以下に保つことがお勧めです。
リスク許容度が平均より高い
このグループに属する方は普段、損をする可能性より、収益を得られる可能性に目が行きがちだと思われます。投資判断をするにあたって、中程度以上の比較的大きなリスクを取れるでしょう。しかし、20-33%程度運用資産が減ってしまうと不安に駆られ、適切な判断が下せなくなると考えられます。
資産運用に当たってはローリスク商品30%以下、中リスク商品を40%程度、ハイリスク商品を30-50%に保つことがお勧めです。
リスク許容度が高い
このグループに属する方は普段、損をする可能性より、収益を得られる可能性に目が行っていると思われます。投資判断をするにあたって、取れるリスクはかなり大きなものまで可能でしょう。しかし、33-50%程度運用資産が減ってしまうと不安に駆られ、適切な判断が下せなくなると考えられます。
資産運用に当たってはローリスク商品10%以下、中リスク商品を40%以下、ハイリスク商品を50%以上に保つことがお勧めです。
リスク許容度と年齢と財政状況
通常、財政状況や年齢とともにリスク許容度は変わります。若いほど、財政状況がいいほどリスク許容度が高くなります。しかし、これらの状況は変わることがあり、大抵予期せぬ出来事でリスク許容度が低くなります。つまり、このテストの結果を過信せず、リスク許容度は低くなりうることに注意をしてください。
参考文献
http://riskprofiling.com/WWW_RISKP/media/RiskProfiling/Downloads/FiveRiskGroups_ANZCUS_s1.0.pdf
About Calculating the Five Investment Risk Tolerance Categories.